| ■内容 |
上田市大字殿城の法楽寺遺跡は、神川左岸の段丘上に所在し、平成7年から10年にかけて上田市教育委員会によって、大規模な発掘調査が実施されました。その結果、47,000平方メートルが調査され、弥生時代・古墳時代・奈良時代・平安時代の集落跡と中世の墓地が発見されました。発見された竪穴(たてあな)住居跡は516軒、掘立柱建物跡は32軒にのぼり、素掘り・石組・板組などのさまざまな形態の井戸跡も10ヶ所以上出土しました。 また平安時代の銅印・金銅三尊仏・磬(けい)・緑釉(りょくゆう)陶器、墨で文字が書かれた土器などをはじめ、貴重な土器・石器・金属器・木製品が多数出土しました。銅印は「宍来(ししらい)(未)私印(しいん)」と判読され、10世紀の資料とされています。長野県内では、諏訪大社下社所蔵の重要文化財の銅印をはじめ本銅印で6例目になり、信濃の古代史を解明する上で重要な資料とされています。金銅三尊仏や磬は平安時代後期の仏具で、県内の出土例も少なく、当時の仏教信仰を物語る貴重な資料です。こうした出土資料約200点を通して、法楽寺遺跡の原始・古代から中世までの姿を紹介します。
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