上田地方では近年の発掘調査によって、古代・中世の生活や信仰に関わる貴重な資料が多数発見されています。また市内の神社・寺院には古代・中世の貴重な文化財が伝わり、近年新たに発見された重要な遺物もみられます。
今回の企画展では弥生時代後期の下町田遺跡(信州大学繊維学部構内)の井戸跡から出土した木製の井戸枠(いどわく)や塩尻小学校で所蔵されていた古墳時代の5世紀から6世紀とみられる珠文鏡(しゅもんきょう)、真田町傍陽(そえひ)の三島神社に伝えられた十一面観音像を表現した御正体(みしょうたい)、殿城の法楽寺遺跡出土の平安時代後期の金銅三尊仏などを展示いたします。
弥生時代の井戸枠は昨年保存処理が完了し、今回初めて一般に公開されます。また古墳時代の青銅鏡は、上田市内では二例目の古代の鏡として、貴重な資料です。三島神社御正体は平安時代後期から鎌倉時代初頭の12世紀の資料とみられ、古代の白山信仰との関わりも推測される重要な資料です。
こうした資料を通して、上田地方の古代・中世の人々の生活、信仰などの一端を紹介いたします。 |