上田地方には古代から中世までの遺跡が多数存在し、近年の市教育委員会の発掘調査により、その生活や文化の解明が進行しています。上田市諏訪形の渋取田遺跡からは古墳時代・平安時代の竪穴住居跡が13棟、時期が不明な掘立柱建物跡が4棟出土し、土器・石器・須恵器・灰釉陶器などが多数発見されました。この遺跡から発見された大型の須恵器の甕(かめ)は、今までの市内の出土資料の中では最大のものとみられます。
また半過古墳群では4基の古墳が確認され、フラスコ型瓶(へい)や直刀・鉄鏃(てつぞく)・釘・耳飾り・ガラス小玉などが出土しました。この古墳群の近くの中の沢遺跡では、弥生時代後期から古墳時代初頭、古墳時代後期、平安時代、時期不明の竪穴住居跡が合わせて7棟出土しました。特に縄文時代早期の押型文(おしがたもん)土器が20点ほど出土し、注目されました。
この他に浦野城跡からは2棟と推定される礎石建物跡や15世紀後半から16世紀の陶器や内耳土器が出土しました。中丸子遺跡からは古墳時代初頭の特殊器台が出土しました。また上田城下町の木町からは甕3点や木製のゾウリなどが発見され、当時の人々の生活が推測されました。さらに現在上田高校のある上田藩主居館跡からは、東南隅の地点から江戸時代後期の軒瓦が出土しました。
今回の企画展では、こうした新しく発見された資料を通して、上田地方の歴史と文化を紹介いたします。 |