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 信玄起請文
信玄起請文
 起請文(きしようもん)とは、神仏にかけて誓いを立てた文書。そむいたらどんな罰をこうむってもよ い、と記したものが多い。一般に熊野牛王宝印(くまのごおうほういん)という特殊な紙に書かれている。
 この起請文は永禄9〜10年(1,566〜7)、信玄が上杉謙信と対立しつつ、都へ攻めのぼる計画を始めた時 期のもの。信玄に異心のないことを、そして上杉謙信に味方しないことを改めて約束させ、たくさんの神仏 に誓わせた鬼気せまる内容ある。
 信玄の弟から農村に住む地侍(じざむらい)まで、甲州・信州・上州の230余名の武将が提出。少し変色し た血判が色鮮やかにのこり、誓いの重さ、せっぱつまった状況など、当時のようすをはっきり伝えている。
 このように大量の文書が残っているのは全国的にもここだけ。生島足島神社(当時は下之郷大明神)は、 式内大社で、古くから有力な神社でした。信玄はじめ戦国時代の武将たちの大きな信仰を集めましたが、今 も境内のようすや行事は高い格式を保っている。

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